超名門高校のアンリ4世高等学校とパンテオン(カルチェ・ラタン)でパリ3回目の定番の悲劇にあってしまいました。
パリのカルチェ・ラタン地区で、思いがけずマンガ喫茶を見つけて嬉しくなった私ですが、最終目的地であるパンテオンまでもうちょっと頑張って散歩して行きたいと思います。このカルチェ・ラタン地区が、パリの学生街というのは既に述べましたが、ここにある大学が名門のソルボンヌ大学なのです。
ソルボンヌ大学というと一つの大学?と思ってしまうのですが、本当はパリ第1・第3・第4の3つの大学の総称なんだとか。ちなみに現在は、パリ大学と言えば、パリ第1大学から第13大学まで13の大学があります。このパリ大学といえば、世界史の教科書でもおなじみですが、なんとその起源は12世紀なのです。日本の大学は学制が交付された1872年が起源となりますので、その歴史の違いには驚きますよね。
話戻りまして、カルチェ・ラタン地区には、この大学のうち、第3・第4の2つの大学が校舎を置いています。そして、その周りには名門の高校も校舎を置いており、本当にこの辺りは学生だらけ・・という感じです。
では、実際の学生だらけの光景をご覧ください。
パンテオンのすぐ横までやってきましたが、そのパンテオンの東側に隣接しているのが、このアンリ4世高校になります。また、16世紀のブルボン朝初代の国王の名前を持ってくる辺りが渋すぎますけど、そんな名前を背負っているだけあって、進学の実績もさぞ良いんでしょうね。校舎の裏にはコピー屋さんがあったのですが、学生が多数集まってコピーをしている私にとっても懐かしい光景が見られました。学生時代を思い出すわね。
こんな風に、高校・大学が集まるこの地域。ちょうどお昼頃にパンテオンの前までやってきたのですが、ご覧のように高校生・大学生が地面に座ってランチタイムを行っています。近くには弁当を売っている店があったり、マクドナルド・サブウェイもあってランチにはもってこいの場所なんでしょうね。
パンテオンの向かい側には、この地域の区役所がありました。フランスだから当然の事かもしれませんけど、区役所ですら宮殿かと思ってしまうような建物なんですよね。
これでパリ3日目で3回目のスト。ちょっと多すぎじゃない?
さて、それではパンテオンに向かいたいと思いますが、柵がしまっているような気がします・・・。嫌な予感がして、張り紙を見るんですけど、やっぱりストライキでした。フランスの人って、こんなにストライキばかりして、なんで先進国でいられるんだろうと不思議に思ってしまうのですが、働く人が権利を主張するのが当たり前という風潮なんでしょうね。ということで、今回は諦めて建物の概観のみを観察する事にしたいと思います。
このパンテオンは、1755年に建設が始まり1792年に竣工しました。このパンテオンがなぜ有名なのかと言いますと、フランスの偉人たちを祀る墓所として利用されているからなんですね。誰でも知っている人で言えば、キュリー夫妻、ヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマ、エミール・ゾラといった超有名人が埋葬されています。
それ以外に有名な出来事といえば、1851年にフーコーがこのパンテオンで振り子を使って「地球が自転している」ことを証明したことですね。この振り子は今でもパンテオンの天井にあるそうなので、今回是非とも見てみたかったのですが、まあ、見られないものは仕方ないですよね。また、いずれの機会にチャレンジしてみたいと思います。